横浜市会議員 中区選出 福島直子

私の目線から

「中部水再生センター」を見学

2008.01.16

小港交差点にある中部水再生センターは、中区全域と南区の一部地域の下水の再生を担当しています。昭和37年に、横浜市で最初の下水処理場として運転開始し、以後処理設備を拡張しながら、今日まで毎日休まず働き続けています。計画処理人口88,000人、計画処理能力121,300立方メートル/日という、私たちの生活排水量や降雨量、メンテナンスなどを考慮に入れた施設規模となっています。「活性汚泥法による高級処理」といって、微生物に汚れを食べてもらい、40項目以上の排水基準が満足していることを確認した後、千代崎川から東京湾へ放流されています。

市内で最も古い施設が稼動している当センターの課題は、施設の大規模な更新をいかに行っていくかという点にあるとのことです。確かに1日たりとも止めるわけにいかない施設ですし、各家庭や地域と管路でつながっている施設ですから、現在地と全く違う場所に移設することは合理的ではありません。いつ起きるとも知れない大型地震への対応や、排水の高度処理化など環境面へのいっそうの配慮も急がれます。更新に必要な施設規模の建設には通常5~6年かかるそうですから、用地の確保と設計の期間を考慮すると、もういよいよ作業に取り掛からなくてはならないでしょう。

一方、周辺への臭気などの影響を最小限にするためには、相当広い用地が必要となりますが、昨今は施設上部を市民利用できるように計画するのが主流です。当センターでも、新しい施設の上部は「小港南公園」として市民開放していますが、今後建設される処理施設の上部等をどのように活用することができるか、周辺地域の活性化など、市民ニーズも考慮して検討していくことが必要であると感じました。 (1月16日)

[「私の目線から」トップページへ]