横浜市会議員 中区選出 福島直子

私の目線から

車道寄りをゆっくり走りましょう。

2009.02.09

昨年2月の20年度予算特別委員会で私は道路局審査を担当し、横浜市内で発生した自転車の関わる交通事故数について局長に質問しました。平成19年に市内で発生した交通事故件数1万9,037件、死者数76人。このうち自転車の交通事故は3,692件、交通事故全体の19.4%を占め、死者数は9人で全体の11.8%。事故件数は前年と比べ78件減少しているものの死者数は2名増加したとの回答でした。私の元にも、多くの方から「自転車に怖い思いをさせられた」「接触し転倒した」などの声が寄せられてきています。

こうした傾向は全国的なもので、事態を重くみた国交省は平成19年7月、各道路管理者に対して自転車走行環境の整備を推進するため警察と連携し「緊急対策の実施」・「推進体制の確立」・「計画的な整備の推進」の取組を実施するよう通達を出しました。

今回の歩道上表示(道路局は「啓発シート」と呼ぶようです)はこうした通達を受け、横浜市道路局が各区1カ所以上に設置することを決定し緊急実施。設置箇所は各土木事務所と警察署で協議のうえ決定したとのことです。

実際に自転車を運転していると、車道寄りを歩く歩行者が多いことに気づきます。歩行者にも自転車に関する表示や標識を知っていただき協力いただく工夫が必要かと思います。

また、自転車利用者の夜間無灯火、一方通行の逆走、相互通行道路の右側走行、信号無視など危険な走行が目立ちます。神奈川県警のパンフレットには、こうした走行に対する罰金や、有過失の際の損害賠償金の減額などの事例が掲載されており参考になります。

健康志向、環境配慮など自転車を利用したい市民は増えていますが、道路の物理的な制約は多く、高齢者など交通弱者が危険に晒されるようでは問題です。私も自転車利用者のひとりとして絶対無事故を期しつつ、今後のあり方を研究して参りたいと思います。

ガードレール等が設置されていると駐輪したくなります。(左)
麦田トンネルにも歩道利用の位置関係が示されていますが・・(右)

下りトンネル内歩道を拡幅し自転車専用路にできないか(左)
歩道が狭く自転車がはみ出してしまう元町バス停付近(右)

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