横浜市会議員 中区選出 福島直子

私の目線から

開港150周年の今年は、市制120周年でもあります。

2009.05.25

昨年夏、横浜市緑の協会と横浜市は150周年記念事業として、市の花であるバラの新作出種に名前を募集しました。このたび選定されたのは「はまみらい」。明るく希望あふれる良い名前が決まりました。実は私も「Rose150」という案で応募したのですが選から漏れ・・しかし嬉しいことに、応募者に抽選で当たるとされた「はまみらい」の株が5月10日に我が家に到着し、本日24日、雨の朝に開花しました。花弁の先が何故か傷んでしまいましたが、色といい香りといい、やや小ぶりながら大変愛らしいお花です。入門書と首っぴきで一生懸命お世話したいと思います。

5月10日(左) 5月17日(中央) 5月24日(右)

さて1889(明治22)年、横浜は市制を施行しました。同年4月1日に横浜と共に市制を施行したのは京都、大阪、神戸の3市、半年遅れの10月1日に名古屋が市制を施行しました。

これら「旧5大市」は同年初めての議会を開催し、これを「市会」と呼びました。現行の地方自治法上では「市議会」と呼ぶべきですが、“元祖”の誇りをもって5大市では今でも「市会」と呼び慣わしています。

この「市会」は、例年5月議会が年度の切り替えとなります。今年も先週まで20年度編成でのさいごの常任委員会、特別委員会が開催され締めくくりの議論が行われました。

今年は、いくつかの常任・特別委員会で所管事項・付議事件と委員会名称の変更を行うとともに特別委員会の運営のあり方を見直しました。議論の年間テーマを設定し、委員会としての意見・提言をまとめることに主眼を置いていきます。また慣例として2年ごとに交代する市会議長・副議長の選挙も行われる年に当たります。

120年前の議会発足当時116,193人だった人口は、5月1日現在の推計で3,667,418人と全国で最大規模であり、神奈川県の人口の40%を占めています。1956年に暫定的に制度化されたまま現在に至っている「政令指定都市」における「県」との二重行政の課題をいよいよ本格的に議論すべき時が来ていると思います。横浜市ではこれまで、大都市である横浜にふさわしい新たな地方自治制度のあり方を探るために「横浜市大都市制度検討委員会」(委員長:小林重敬・武蔵工業大学教授)を設置して市長への報告書の提出を受け、これに対する市民意見の募集を行いました。

議会は引き続き「大都市行財政制度特別委員会」を設け議論します。横浜市が議論すべき多くの課題の一つとして、より多くの市民と共通認識をもてるよう務めることが必要であると思います。

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