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私の目線から

第13回 横浜マイスターまつり。

2010.11.21

恒例の横浜マイスターまつりが、21日、横浜市技能文化会館と会館前の大通り公園を会場に行われました。

さまざまな分野の横浜マイスター26人が出展。小中学生を対象に、体験教室も行われ、多くの子どもたちが実に楽しそうに手作業に興じていたのが印象的でした。

特別企画として行われたパネルトーク「子どもたちの夢を育む横浜マイスター活動」では、3人のマイスターと市立井土ヶ谷小学校の有馬校長先生、経済観光局の雇用労働課長が対談。横浜市立の小中学校にマイスターが赴いて技能体験教室を開いたり、小学校のおまつりで技能を通した交流を重ねられている様子を伺い、マイスター後継者ともいえる更に多くの子どもたちが同様の機会を得てほしいものだと思いました。

また出展者のお一人、和竿師の吉田喜三郎氏からは、竹や漆の「良い素材」の入手が、需要と供給のバランスの中で年々困難になっている現実や、竿という実用の物と美術品などとの評価の違いについて伺いました。他に代えがたいマイスターの手仕事の価値を、時代の変化の中でどのように評価、継承していくのか・・代替品でも好しとする風潮の強まる中で殊更難しい課題です。しかし、青年時代から一筋に自己研鑽に励まれ、今なお第一線で仕事を続けられているマイスターの皆さまのひと言ひと言の含蓄のあること、また、お顔栄えの素晴らしいことに、人間として大切なものを忘れない社会にしていかなくてはと考えた午後でした。(11月21日)

建築大工の関野氏と、道具の使い方を教わる子どもたち

女性に人気のステンドグラス 平山マイスターのブース(左)
和竿の吉田氏の教室に通う釣り好きのお弟子さんたち(右)

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