横浜市会議員 中区選出 福島直子

私の目線から

横浜港を物流と環境のハブ(拠点)港に。

2011.01.01

横浜のシンボル・横浜港は、横浜市を代表する観光スポットであるとともに、市内経済の約3割を担う横浜の基幹産業でもあります。

今日まで貿易港として発展してきた横浜港の状況は、世界経済の中心が米国からアジアへと推移するとともに、また船舶の巨大化に対応した大水深の港湾がアジア各地に建設されるとともに変化してきました。

今後、東京港、川崎港と「京浜港」として連携し、超巨大コンテナ船の北米航路寄港地としての生き残りを賭けていきます。国の港湾施策である「国際コンテナ戦略港湾」に2010年に選定されましたが、その条件として国に提出した改革案の実現が最大の課題です。

  1. 国内における東日本のメインポート
  2. 韓国・釜山港等に対峙する日本のメインポート
  3. 東アジアの国際ハブポート

という3つの目標達成を目指すために、南本牧ふ頭への大水深バース整備や、ターミナル使用料の低減、輸送力強化、ターミナルの生産性向上等々が必要として、国に「総合特区」の創設を働きかけてもいます。

一方、美しい景観が人々を魅了する横浜港は、地球の表面積の7割を占める世界の海洋への出入り口でもあります。

先日、世界の海のなかでも最も多種の生物が日本周辺の海に生息していることが発表されました。横浜市域全体の生物多様性をめぐる環境の状況は、市域を流れる河川を伝って横浜港に集約されており、横浜港の水質や横浜港に生息する多様な生物の状況が、私たち横浜市民をとりまく環境全体の現実を表していると言っても過言ではありません。

こうした意味から私たち公明党は、「世界に冠たる美しい街・港・横浜」を実現するため、市民、経済界、学識経験者を交えた「検討会」の設置を提案しています。

開港200周年をめざす横浜港が、物流のハブのみならず、環境保全活動に携わる多くの方々のハブとして機能することも大切な目標と考えています。(1月1日)

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