横浜市会議員 中区選出 福島直子

私の目線から

消えた自転車横断帯。

2012.12.03

消えた自転車横断帯

私が自転車に乗って本牧の自宅から市庁舎まで通う時、たいてい通過するのが、ホテル横浜ガーデンとスタジアムを結ぶ横断歩道ですが、この秋、自転車横断帯が消されました。

横断歩道や信号の設置は警察署の管轄とのことで、加賀町警察署にお話を聞きに行ってきました。

自転車通行可の歩道ですが・・車道を逆走

自転車横断帯の廃止は、昨年10月に警察庁が発表した「良好な自転車交通秩序の実現のための総合対策の推進について」に基づくもので、自転車と歩行者との分離をはかり”車両である自転車は車道を走行する”との原則に戻すため廃止することにしたとのことです。現在は横浜スタジアムの脇と、横浜ユーラシア文化館脇の横断帯が廃止されているものの、開港記念会館や本町3丁目交差点などは廃止されておらず、廃止の基準が分かりにくくなっています。道路管理者である中土木事務所にも特に連絡がなかったようで、廃止の考え方などが伝わっていない状況のようです。もちろん、私のような自転車利用者にも何の説明もありません。

車道を走行するにはかなり度胸が要ります

健康的でエコな自転車の利用は徐々に増加する傾向にあるようですが、横浜では幅員の不十分な道路がほとんどで、歩道を走れば歩行者に迷惑、車道を走れば自動車運転者に迷惑という危うい環境下で事故も増加しています。

 安全教育は、県警のほか横浜市道路局でも所管していますが十分とはいえません。無謀運転をする自転車利用者は多世代に亘っていますので、現状のような児童のみを対象とした教育で良しとせず、年齢別の免許制度を創設して、運転・管理・事故の補償にセットで責任を持たせる必要があるのではないでしょうか。

県警は、みなとみらい地区の一部に自転車専用走行帯を設けたりしていますが、ネットワーク化しなければ意味のないこうした施策に予算を割かず、既存のルールの整理と徹底周知に力を注いでいただきたいものです。

[「私の目線から」トップページへ]