横浜市会議員 中区選出 福島直子

私の目線から

今年1月17日で、阪神・淡路大震災から20年

2015.01.15

今月17日で、阪神・淡路大震災から20年が経過するといいます。

あの日、建設会社で営業部に所属して働いていた私は、倒壊した建物や高速道路、広範囲に広がる火災の映像に、建築・土木の技術への自分の信頼が大きく揺らぐのを禁じえませんでした。同時に、地震に強い建物やインフラ整備を可能にする技術開発や街づくりへの新たな責任をいっそう強く感じた覚えがあります。

その後退社し市会議員になってからは、耐震性向上のハード整備のみならず、災害時の助け合いを可能にする地域コミュニティの重要性を強く意識するようになりました。防災士の勉強をしたのも、防災をより俯瞰的にとらえる視点を持つことが必要だと感じたからです。

大震災を思い出せないほどの復興を遂げた神戸市役所周辺。(H26.10撮影)

私たちは、阪神・淡路大震災で得た、建物倒壊による圧死や大規模火災という課題をまだ克服しないうちに、東日本大震災の大規模津波の被害に直面しました。

いずれにせよ、地震による大規模被害の可能性は、増々私たちを脅かしています。引き続き、住宅の耐震化・不燃化、家具の転倒防止、水・食糧・トイレの備蓄に怠りなく取組むとともに、いざというとき互いに助け合える近隣とのお付き合いを大切にしてゆくことが必要でしょう。一方、市民にはできないインフラの耐震化や消防・救援体制の充実等は横浜市が担うべき分野であり、年々計画的に充実させていく必要があります。

大規模津波の爪痕も生々しい、仙台市立荒浜小学校。(H26.8撮影)

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