横浜市会議員 中区選出 福島直子

市政報告2016年1月1日

先人の知恵と挑戦に学び横浜の未来を拓く年に

市政報告2016年1月1日 新聞掲載画像

昨年暮れ、新しい市庁舎計画地で発掘された開港当時の建造物遺構を見学する機会を得ました。
安政6年の開港後、幕府が本町通りなどの主要な道路を整備。明治になると燈台局といった港湾管理の官庁や横浜商法学校といった教育施設の整備が進み、明治中期以降、貿易商、運送業、旅館などが通り沿いに建ち並ぶハイカラな港ヨコハマの原型が出来上がっていきました。
その後、関東大震災でこれらの建造物は崩壊してしまいますが、大災害を乗り越えて次の時代の街づくりが再び進められていきました。発掘調査で現れた美しいレンガ造りの建物基礎は、未来に向かって逞しく前進してきた先人たちの情熱を物語っているように思えました。

歴史の地に新たな市庁舎

遺構公開と同時期、こうした歴史を秘めた地に計画されている新市庁舎の設計・施工者が選定されました。
今後、議会で契約議案を議決後、基本設計など具体的な作業が始まります。
同時に、移転後の現庁舎の活用・再整備や、周辺まちづくりの進め方についても市民や企業の参加を得て議論してきました。未来に恥じない結論が得られるよう取組んでまいります。

東日本大震災から5年

市庁舎移転のきっかけともなった3.11から今年で5年目です。昨年行われた市民の危機管理アンケートでは、災害への危機意識の高さに比べ、防災への具体的行動が伴っていない実態が明らかになりました。
 耐震性のある住居の選択、家具転倒防止、水・食料の備蓄、そして近隣の方々との協力体制構築など、今いちど3.11の危機感を思い起こし、災害にも強い横浜の未来を拓く1年にしてまいります。

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