2020年6月に開業した横浜市役所は、JR線、市営地下鉄線、みなとみらい線の駅から近く、1〜2階の市民利用施設部分は通年7〜23時まで解放しています(店舗は各営業時間による)。
建て替えにあたっては、自然光や外気を多く取り込むなど環境に配慮すると共に、合理的で軽快な、どなたにも親しまれ使いやすい市役所を目指しました。それでも利用者の多様な視点やニーズから、竣工後も公明党市議団には様々な改善提案が寄せられました。今回は実現した改善点の中から「トイレ」をご紹介します。
さまざまな障がいをお持ちの方に配慮した「多目的トイレ」は市役所各階に設置されていますが、弁天橋側玄関前のエレベータ横にある1階の2か所と2階の1か所が最も充実しています。
1階トイレ入口に立つと左に女性用(赤で表示)、右に男性用(青で表示)があり、さらにそれぞれの左右に多目的トイレを設置して性別に関係なく利用できるとしていました。
しかし隣の女性用・男性用を意識して使いづらいとの声が寄せられたため、あらたに緑色ラインを施して「All gender」と表記し、多目的トイレは性別に関係なく利用できることを強調しました。
またスマホのアプリで稼働する無料・生理用ナプキンベンダーを民間事業者との協働で導入し、女性の要望にお応えしています。同じ機能を備えた2階多目的トイレは女性トイレ側にありますが、こちらもどなたにもお使いいただけます。
盲導犬、聴導犬、介助犬といった障がい者の方を支援する犬は「仕事中」トイレに行かないよう準備していますが時には必要になることもあります。
横浜市役所では、弁天橋側の玄関を入った左側に設置しました。 利用者はトイレ入口のインターフォンで施設管理者と連絡のうえ入口を開錠して犬と共にブース内に入り、持参する犬用給水シートを広げて用を足します。トイレ内は外気による自然換気。水道水も利用できます。