市会予算特別委員会で私が担当した「健康福祉局」「港湾局」で取り上げた主な内容をご報告いたします。
国民の声を受けて国は昨年、「障害者差別解消法」や「女性活躍推進法」を施行しました。
法律を実効性あるものとするため設けられた横浜市障害者差別解消地域協議会や、横浜市女性活躍推進協議会では、当事者の体験に基づく事例が改善に向け話し合われています。施設等のバリアフリー化に加え、心のバリアフリーを進めなければならないことを痛感します。
また、子どもたちへの思いやりと支援の不足も浮き彫りとなった昨年でした。
経済的格差や、あってはならない親からの虐待、子ども同士のイジメも周囲が心のアンテナを高くして兆候を感じ取り、悲劇を無くしていかねばなりません。
高齢者施設と住まいの相談
ひとり暮らしや留守番をする時間の長い高齢者が急なケガや病気で入院すると、退院後の生活が今まで通りに出来るのか大変心配になります。
入院をきっかけに認知症が進んでしまったような場合には、特別養護老人ホーム等への入居を検討すべきかと悩みます。民間の介護付マンションや老人ホーム、グループホームなど、支援内容も費用も実に多様で、どのように判断すれば良いのか解らないという声が寄せられています。
横浜市では、上大岡の〝ゆめおおおかオフィスタワー〟に「高齢者施設・住まいの相談センター」を委託開設し、当事者の状況に適した施設・住まいの考え方について、経験豊かな専門家が相談に応じ、情報提供しています(要予約電話045-342-8866)。
ケアプラザやケアマネージャーへの相談に加え、市内全域の様々な施設の情報を得ることができる「相談センター」の活用を、もっと推進すべきと訴えました。
新施設により活況呈する港
中区民でもあった故柳原良平さんから4848点もの作品の寄贈を受けた横浜市に、常設展示場を設けるべきと求めてきましたが、港と船を愛した画伯にふさわしく、横浜みなと博物館内への設置が決まりました。一日も早い公開が待たれます。
また横浜港は、国交省が新たに設けた「官民連携による国際クルーズ拠点を形成する港湾」の全国6港湾の一つに選定され、今後国内外のクルーズ船社との提携で客船寄港の増加を促すとともに、民間投資による「新港ふ頭客船ターミナル」建設等を進めます。商業・観光施設としての魅力強化で地域経済の活力を生み出すとしています。